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1. はじめに:岐阜市での解体工事を検討する方へ
解体工事とは、土地の有効活用や新たな建築物の建設に向けた第一歩であり、その費用は結果を大きく左右する決め手となります。しかし、解体費用は単に建物を壊す費用にとどまらず、建物の種類、規模、立地条件など細かな作業によって大きく変動します。
特に岐阜市で解体工事を計画されている場合、地域特有の相場や条件を正確に把握し、予期せぬ追加費用やトラブルを未然に防ぐための知識は不可欠です。
坪単価の基本的な情報から、費用相場の内訳まで、お客様が適切な予算計画を立てられるよう詳しく解説していきます。
2. 岐阜市における解体工事の費用相場
岐阜市での解体工事費用は、主に建物の構造によって大きく変動します。これは、構造材の強度や解体作業の難易度が異なるためです。
木造、鉄骨造、RC造(鉄筋コンクリート造)の各構造における坪単価の目安を把握することは、初期の予算計画において非常に役立ちます。
建物構造別の坪単価
岐阜市における建物構造別の坪単価(実勢価格)は以下の通りです 。
この表から、RC造が最も坪単価が高く、木造が最も安価であることが分かります。また、各構造において現場状況によって費用が変動する可能性があります。
例えば、市街地では敷地が狭く、重機の搬入や作業スペースが限られる場合が多く、手作業の割合が増加したり、より小型の重機を使用する必要が生じたりすることで、工期が延び、人件費が増加する可能性があるため、費用が変わる原因になります。
坪数ごとの本体工事費の目安
岐阜市において、木造住宅の本体工事費は坪数に応じて以下のように算出できます 。
この表は、一番多い木造住宅にしぼって、具体的な広さ(坪数)ごとの合計費用を載せています。「結局、総額でどれくらい?」というイメージが掴めるので、より具体的な予算を立てるのに役立ちます。
3. 解体工事費用の詳細な内訳
解体工事の総費用は、建物を壊す費用だけでなく、色々な追加の工事など様々な費用がかかります。
これらの内訳をしっかり理解しておくことで、見積もりを見たときに「これは妥当な金額か?」「無駄な出費はないか?」を正確に判断することができます。
本体工事費(内部解体・外部解体)
これは解体工事のメインとなる費用で、大きく分けて二つの作業が含まれます。
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外部解体: 建物の骨組みや基礎など、外側の大部分を壊す作業です。主に大きな重機を使って効率的に進められます。
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内部解体: 天井、床、壁、さらには残っている家具や家電などを取り除く作業です。これは重機が入りにくい場所が多いため、人の手で慎重に行われることがほとんどです。そのため、人件費や時間がかかりやすいという特徴があります。
仮設工事費
仮設工事費は、解体工事を安全に、そしてスムーズに進めるための準備にかかるお金です。
具体的には、作業員の安全を守ったり、近所の方々への迷惑を最小限に抑えたりするために、以下のような費用が含まれます。
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足場の設置
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騒音や粉じんが飛ばないようにするための防音シートや養生シートの設置
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重機やトラックが通る際に、道路を傷つけないように敷く鉄板の設置
これらの準備物は、工事が終わればすべて片付けられます。
岐阜市での例を挙げると、養生費は1平方メートルあたり870円からかかることがわかります。
例えば、
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木造81坪2階建ての場合、1平方メートルあたり700円
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軽量鉄骨造34坪2階建ての場合、1平方メートルあたり697円
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鉄骨造100坪3階建ての場合、1平方メートルあたり1,000円
といった単価の実績があります。
廃棄物運搬・処理費用
解体工事で出た大量のゴミを、処理場まで運び、処分してもらう費用です。法律(建設リサイクル法)で決まっているため、ゴミはコンクリート、木くず、アスファルトなどに細かく分けられ、運ぶときも分別したままです。
もし、この廃棄物処理の費用が相場と比べて異常に安い場合は、注意が必要です。なぜなら、ゴミの不法投棄は法律で厳しく罰せられるからです。
設備撤去費用
ガス、水道、電気、電話、インターネットなどのライフラインを建物から撤去するのにかかる費用です 。
これらの撤去作業は専門的な知識や技術が必要なことがあり、特にガス管の撤去などは、お客様がガス会社に直接依頼する必要がある場合もあります。その費用は解体工事費には含まれません。
解体業者と契約する前に、どのライフラインの撤去を誰が担当するのか、しっかり話し合って決めておくことが大切です。
付帯工事費用
付帯工事内容 |
単価/単位 |
費用相場(参考) |
土間コンクリート処分 |
2,209円/m²〜 |
3,000円/m² (木造81坪見積もり例) 、350円/m² (軽量鉄骨造34坪見積もり例) |
樹木撤去処分 |
8,375円/m³〜 |
伐採のみ1本10,000円から、伐根含む1本50,000円程度 |
ブロック撤去処分 |
3,456円/m²〜 |
1㎡あたり2,000円から3,000円 、62,000円/式 (鉄骨造73坪見積もり例) |
物置撤去処分 |
29,500円/棟〜 |
普遍的なサイズで20,000円から30,000円/棟 |
庭石撤去 |
8,000円/m³〜 |
1トンにつき10,000円 、9,000円/t (木造81坪見積もり例) |
フェンス撤去 |
1,645円/m〜 |
一式20,000円 |
井戸解体埋め戻し費用 |
50,000円/式 (木造81坪見積もり例) |
一式30,000円から50,000円 (お祓い含む場合あり) |
付帯工事の費用は、平均だけでは判断しにくいことがあります。なぜなら、現場ごとに状況が全く違うからです。
たとえば、「土間コンクリートを撤去する」と言っても、その厚さや広さ、下の地面の状態、重機がどのくらい入りやすいかなどによって、実際の作業の難しさや必要な重機、人数が大きく変わってきます。
土間コンクリートの撤去費用が1平方メートルあたり2,209円からとあっても、実際には3,000円だったり、逆に350円と大きく幅があるのはそのためです。このような費用のばらつきは、個別の工事範囲や危険度、使う重機の種類によって変わるんです。
「この単価はどんな作業や条件に基づいているのか?」を業者に詳しく確認することで、より正確な予算計画が立てられます。
残置物とは、解体する建物の所有者が残した家具、家電、食器、本、日用品など、すべての不要品を指します 。これらの残置物は、解体業者に依頼して撤去してもらうことも可能ですが、その場合は別途費用が発生します 。
以下に部屋の広さごとの費用相場を示します 。
建物の解体工事が終わると、重機が走った跡や基礎を取り除いたせいで、地面がデコボコになります。このデコボコの地面を重機で平らにする費用が「整地費用」です。
この費用は、建物本体を壊す単価には含まれず、「付帯工事」として別途計算されます。また、整地作業中に、思わぬ地中に埋まっている物(昔の基礎の残骸、ガレキ、事業ゴミなど)が見つかると、それらを撤去するために追加でお金がかかることがあります。敷地内の木がしっかり伐採・伐根されていない場合も、整地費用が高くなる原因になります。
解体¥工事は、これまで説明した費用以外にも、「その他の諸費用」がかかることがあります。
例えば、
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工事が始まる前に近所の方々へ挨拶に行くときの手土産代
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解体業者の事務手数料や営業費用
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工事車両の駐車代
などが含まれることが多いです。
これらの費用は、見積書に「諸経費」としてまとめて書かれていることもあります。「このお金は何の費用なのか?」「建物の解体費用(坪単価)に含まれているのか、それとも別に必要なお金なのか?」をしっかり確認して、あいまいな点をなくしておくことが大切です。
4. 解体費用に影響を与える主要因
解体工事の費用は、建物の構造や広さといった基本的なことだけでなく、敷地の状態、建物の古さ、そして地中に予期せず埋まっている物があるかどうかなど、様々な理由で大きく変わります。
建物の構造と規模
敷地の状況は、解体費用に大きく影響します。
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狭い場所や隣の家が近い場合: 大きな重機が入りにくく、手作業が増えます。そのため、工事期間が長くなり、人件費が増える可能性があります。また、近隣への配慮として、より厳重な騒音・粉じん対策が必要となり、その費用も高くなります。
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傾斜地(坂になっている土地): 重機を安定させるのが難しく、足場の設置も大変になります。安全対策のための追加費用がかかることがあります。
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道路状況(現場前の道路): 道が狭い、交通量が多い、舗装されていないなどの場合、重機やトラックの通行・駐車に制限が出ます。道路を守るための敷鉄板を敷いたり、交通整理の人を配置したりする必要が出て、費用が増えます。
地中埋設物の有無
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